NIHON KOGEIKAI

染織

平成14年 5月17日更新


染織の用語解説


 友禅染(ゆうぜんそめ)

 筒を用いて防染糊で文様を描き出す技法。
 手描き友禅・堰(せき)出し友禅、京友禅・加賀友禅などさまざまな技法、呼称がある。

    作品例:羽田登喜男*  友禅訪問着「瑞渦遊鳥」
    作品例:森口華弘*   友禅訪問着「華園」

 型染(かたぞめ)

 型紙に文様を切り抜き、そこに防染糊を置いて染める技法。
 小紋・中形・更紗・紅型(びんがた)・型友禅などの他、木製・金属製の型を使う方法もある。

    作品例:小宮康孝*   結城紬地江戸小紋着尺「桜」
    作品例:玉那覇有公*  芭蕉布地紅型両面染着物「つる草文様」

 蝋染(ろうぞめ)

 刷毛や筆などを用いて加熱溶解した蝋で防染し、文様を染め出す技法。

 絞り染(しぼりぞめ)

 生地を絞り、折り、摘まみ、巻付け、それを糸で縫いくくりして防染し浸染、地染して文様を染め出す技法。
 桶出し、輪出し(りんだし)、疋田(ひった)、小帽子(こぼうし)、平縫締、折縫、巻上などがある。

    作品例:小倉淳史    絞り染訪問着「蘆さわぐ」
    作品例:木原 明    絞り友禅訪問着「戸隠への道」

 紬織(つむぎおり)

 玉繭(たままゆ)や山繭などを素材とした手紡ぎ糸によって織られた縞(しま)・絣(かすり)織物の総称。

    作品例:佐野美幸    紬織着物「螢」
    作品例:村上良子    紬織着物「せせらぎ」

 羅織(らおり)

 経(たて)糸が網目状に組織される綟り(もじり)織で、類例に紗(しゃ)織・絽(ろ)織などがある。

    作品例:北村武資*   水地透文羅裂地 
    作品例:和泉 明    羅袋帯「正倉院花蝶文」

 織成(しょくせい)

 経(たて)糸に対する緯(よこ)糸を二種とし、うち一種は多色の撚り合せ糸を用い、
 織り分けて文様を表現する技法。

    作品例:赤松眞司    織成帯「深山緑蕪」

 綴織(つづれおり)

 多彩の緯(よこ)糸により、経(たて)糸の間を綴り分けて織り、文様を表現する技法。

    作品例:細見華岳*   綴帯「花苑」
    作品例:細見 巧    綴帯「陽光」

 佐賀錦(さがにしき)

 細かく裁断した和紙を経(たて)として木製の台に張り、竹篦(たけべら)で文様を取り、
 緯(よこ)糸を通して組む技法。緯(よこ)糸は主に絹糸を用いる。

    作品例:長瀬正子    佐賀錦帯「秋昊」
    作品例:西 和子    佐賀錦三つ折りバッグ「露きらら」

 紋織(もんおり)

 地組織と紋組織の複合であり、両者の多彩な組み合わせにより数限りない種類の織物を作り出す。


(*:重要無形文化財保持者)



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製作著作
社団法人日本工芸会
1998